アグラオネマ・ピクタム・トリカラーを常湿常温で6年育ててみた

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2015年くらいにちょっとしたブームになっていたアグラオネマ・ピクタム・トリカラー(Aglaonema pictum tricolor)は熱帯系の植物の為、通常は加湿した環境が好まれるが、なかなか環境を用意するのが難しいので数年間常湿常温で育ててみたので育てて気づいたことなどをシェアします。

アグラオネマ・ピクタム ‘トリカラー’を常湿で育てて…
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アグラオネマ・ピクタム・トリカラーの魅力

アグラオネマピクタムトリカラーの新しい葉の展開

なんと言っても人工的に作られたような迷彩柄の葉っぱだろう。アグラオネマ・ピクタム(Aglaonema pictum)はスマトラ島にて採取された原種らしい。新しい葉が展開していく様は美しい。

アグラオネマの最適な湿度は?

アグラオネマは色々なところで観葉植物として置いてある場合がある。アグラオネマ・ピクタム(Aglaonema pictum)に関しても同じ様な育て方でよいと思うが、上手に育てている人の育て方を見ると加湿環境で育てている人が多い。熱帯系を再現していたり、爬虫類と一緒に育てていたりと楽しそうだが自分はどちらかというとドライガーデンに適した多肉をメインに扱っているのでその様な環境は用意できず。

ただアグラオネマ自体を常湿で育てている人が多いので常湿で育てることとした。可能であれば水やり頻度を高め、用土は保湿が高め、霧吹きなどでサポートしてあげると良いと思います。観葉植物は霧吹きを定期的に行い保湿してあげると綺麗に育つことが多い。

自分は水やり頻度が少なめなのですが、みずみずしさはないもののそれなりに綺麗に育ちます。

アグラオネマの用土

用土に関しては、水苔で育てている人がいるが、アイリスオーヤマのゴールデン培養土と赤玉土で育てている。比率は大体6:4か7:3と通常の多肉植物などに比べると培養土比率が高く、一般的な観葉植物に近い用土比率。培養土を利用する場合は単用でもよいが観葉植物にも水はけを良くするために赤玉土や鹿沼土などを自分はよく混ぜている。

肥料は不要。肥料を与えすぎると肥料焼けを起こしやすい品種なため注意が必要。

水苔に関しても好みの問題だがよく水を切らしてしまうので、水苔は水を切らしてしまったあとなかなか復活させるのが大変なので、一般的な用土を利用するようにしている。

普段多肉植物をメインに育てている人の場合、鉢のサイズが植物にぴったりな物を選びがちだが気持ち一回り大きい鉢に植えるのがよい。すぐに根詰まりして成長に悪影響が出てしまう。自分は1年以上植え替えをせずに放置してしまったため葉が小さくなってしまった。

越冬、温度管理について

アグラオネマピクタムトリカラー、徐々に下葉が枯れ込む

寒さに弱く、また観葉植物として扱うため通年室内で管理している。また日照はそれほど必要なく強い日光を当てると葉焼けをしてしまうので、室内でレース越しの光を当てる程度でよい。明るい室内に置き、たまに日光を当てる程度にしている。

越冬に関してはできれば10度を切らないようにしたいが、そこまでシビアでもなく、気密性の高いマンションであれば特に気にせずに管理できる。同じサトイモ科のポトスと同じ様な温度管理で良いと思う。室内でポトスが育つのであれば大丈夫だろう。5度以上を心がけたい

冬でも用土が乾いたら水を与える。多肉植物のように水を蓄える力はないので枯れてしまいます。

アグラオネマの花について

白いアグラオネマらしい花が1年に1回か2回くらい咲く。成長点からでてくるが、鑑賞用としてはそれほど美しいと自分は思わないのと、アグラオネマの体力温存の為、花弁が上がってきたら切り落とすほうがよいとされる。そのほうがその後の成長が良いようだ。

花弁が上がってきたので取り除くことに。再掲になるがどうしてもバランスが若干悪くなってしまうのと、植物は花を咲かせるのに大きな体力を使うこと、そしてあまり観賞用に向かないから取り除いてみる。

ある程度上がってきた所でくるくると一方方向に回すと取れる。

この様な感じです。

アグラオネマの品種自体、観葉植物としては耐陰性があり、温度にさえ気をつけていれば育て方は容易。葉の模様が魅力的なものが多い。アグラオネマ・ピクタム・トリカラー(Aglaonema pictum ‘tricolor’)は若干他の品種に比べると難しいところがあるとおもうが、それでも水やり、用土、に気を使っていれば元気に育つ。大きな株で元気があると非常に美しい3色の葉っぱを出してくれるのでおすすめです。

アグラオネマ・ピクタム・トリカラー(Aglaonema pictum ‘tricolor’)の栽培記録

2018年6月25日に撮影、2018年シーズンに植え替え実施。

普段多肉ばかり育てているとなかなか気づきにくいが、普通の植物であるため根詰まりに注意。根詰まりを起こすと葉が小さくなる傾向にある。一回り大きめの鉢に植え替えて新葉が展開したらきちんと大きい葉っぱになったが、その一つ前の葉っぱがかなり小さめになってしまった。

サイズ的には新葉の1/3程度だろうか。冬の季節に展開したということもあるが、植え替え時かなり根っこが詰まっていた感じがあったので根詰まりの影響だと思う。鉢増ししてあげても案外すぐに根を張る。多肉植物の育て方に慣れていると、植物が元気な状態ってこういうことだなと再認識できる。

2018年7月15日に撮影したもの。35度を超える日がでてきたが室内の安定した気温で元気に成長している。約20日で葉っぱが1枚展開した。なかなか早い展開で見ていて面白い。

アグラオネマピクタムトリカラーの新葉展開が美しい

2018年7月21日に撮影。また新しい葉っぱが展開している。この展開間近の状態のフォルムが好きだ。葉っぱをうまく巻かれたようなそんな感じのフォルム。エロス。

この株の模様の入り方はこんな感じ。展開する葉っぱによって模様がちがうのも面白い。

2018年は常湿とはいえ、水切れをするとすぐに葉に影響がでるので、水切れをしないよう。また適度な日照を当てるように丁寧に育てたところ葉が綺麗に展開してくれた。相変わらず去年展開した葉は黄色くなってきてしまっているが。

また地下茎から用土上に新しい芽(葉)がでてきた。来年暖かくなってきたら剪定を行っても良いかもしれない。

2018年12月4日に撮影したアグラオネマ・ピクタム 'トリカラー'
2018年12月4日に撮影したアグラオネマ・ピクタム ‘トリカラー’

2018年12月4日に撮影。今シーズンは出来る限り常温・常湿ではあるが丁寧に育ててみた。主に水涸れをさせない(常に表土が濡れている状態)と開花しそうになったらツボミを除去するということを心がけた。おかげで葉の数が多くなり立派になった。

2019年5月18日に撮影したアグラオネマ・ピクタム 'トリカラー'。植え替えを実施
2019年5月18日に撮影したアグラオネマ・ピクタム ‘トリカラー’。植え替えを実施

2019年シーズンの植え替えを実施した。根詰まりまではいかないがアグラオネマ・ピクタムは根張りが旺盛。2018年シーズンは水かれに注意し、水やりのタイミングで葉も濡らしていたので、古い葉も落としていない。置き場所は明るい室内で日光は当たらない場所においている。

用土はいつものゴールデン培養土に桐生砂を少々混ぜた用土を利用することにした。

アグラオネマ・ピクタム・トリカラーの4年半
2019年12月8日に撮影したアグラオネマ・ピクタム ‘トリカラー’。常湿常温で約4年半

2019年12月8日に撮影。2本目の脇芽も大きくなってきた。既に根詰まり気味になってきてしまっている。今年は本当に水切れしないように注意しているが若干水切れした様子も。冬の間は室内のエアコンで空気が乾燥するため日々霧吹きを心がける。

2020年5月10日に撮影したアグラオネマ・ピクタム・トリカラー。植え替えを実施
2020年5月10日に撮影したアグラオネマ・ピクタム・トリカラー。植え替えを実施

根詰まりの傾向が出てきたので、2019年に引き続きアグラオネマ・ピクタムの植え替えを実施。鉢増ししました。用土は前回と同様に、ゴールデン培養土に桐生砂を少々混ぜた用土を利用。脇芽が出ていたので2020年中には3本目になってくれるのかもしれません。冬に直射日光を当てたら葉の一部が枯れてしまった。

2021年1月29日に撮影したアグラオネマ・ピクタム・トリカラー。
2021年1月29日に撮影したアグラオネマ・ピクタム・トリカラー。

観葉植物にしたく育てているアグラオネマ・ピクタム・トリカラーです。冬はやはり乾燥が早く水やりを忘れてしまうと葉が枯れてしまう。結局ヤシの木状態になってきました!

2021年5月19日に撮影したアグラオネマ・ピクタム・トリカラー。

用土が乾かないように最新の注意を払って育てています。徐々に春から夏にかけて湿度が高くなってきたのか気温が高くなってきたのか、冬に比べると元気そうです。

アグラオネマ ピクタムの販売

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。