レプタイルケージにLEDパネルとファンの固定サポートを制作

室内での多肉植物のLED栽培環境としてEHEIMのレプタイルケージを利用しているのですが、パネル型植物用LEDライトとPCファンを設置するサポートを自分で制作して取り付けてみました。

EHEIM レプタイルケージについて

爬虫類育成ようのガラス水槽。熱帯系の植物などを育てている方も結構いらっしゃると思います。自分は多肉植物や塊根植物をメインで実験的に育てています。全面のスライドガラス。通気孔。数センチ水を張れる(水やり時の防水)と扱いやすいです。唯一の欠点は高さがある植物を育てにくいという点ですが、背丈の低い多肉植物メインであれば問題ないです。

水槽上部がアルミメッシュになっていて、爬虫類用のランプなどを取り付ける穴がありますが、自分が利用している植物用LEDライトやファンを取り付けるにはいまいちなので今までは結束バンドと針金を駆使して取り付けていましたが、3Dプリンタで専用のアダプタを作ることにしました。

取り付け部品の設計と製造

天井のアルミメッシュ部分にネジ止めして、植物用LEDライトとPCファンを吊るす作戦。

PCファン用のサポート

一般的なパソコンで利用するファンを水槽に取り付けています。3DCADでデータを作りました。

植物LED照明用のサポート

パネル型の植物用LED照明を利用しています。汎用性を持たせるために載せるだけの設計です。実際に使ってみた感じはもう少し固定できる工夫をしたかったです。例えば固定用のピンをさせるようにしたり、ヒートシンクにハマるようなサポートがあったり。移動はしないのでメンテナンスの際に鉢や身体を当てて落とさないように注意が必要。

部品の製造

3Dプリンタで部品を製造しました。下記の設定はLEDライト用のパーツで、PCファンは発熱しないのでPLA素材でプリンタの標準設定で作りました。

  • 素材:PLA
  • ヘッド:230度
  • ベッド:110度
  • 積層ピッチ:0.32mm
3Dプリンタで製造したパネル型植物用LEDライトのサポート
3Dプリンタで製造したパネル型植物用LEDライトのサポート

積層ピッチが甘いですがなかなかうまく印刷できました。ベッドとの設置の部分で、アルミメッシュにくっつける部分を面取りしておけばよかったとは思います。カッターで多少整形しました。

EHEIM レプタイルケージへ植物用LEDライトとファンの取付

レプタイル水槽へLEDライトとファンを取り付ける部品
レプタイル水槽へLEDライトとファンを取り付ける部品

取り付け部品です。水槽との取り付けにφ5mm x h6mmのバインディングネジ?というネジを用意しました。このネジがピッタリ取り付けられるような設計になっています。

レプタイルケージのアルミメッシュ部分に穴あけ加工
レプタイルケージのアルミメッシュ部分に穴あけ加工

ネジを取り付けるためにアルミメッシュ部分に穴あけをします。アルミなのでニッパーで簡単に切れます。なお写真右の穴もケーブルを通すためにニッパーで穴を開けました。穴あけ位置は現物合わせで利用している器具で合わせて穴あけと取り付けをします。

レプタイルケージのアルミメッシュ部分に穴あけ加工
レプタイルケージに自作のサポートでLEDライトとファンを取り付け

アルミメッシュに穴あけをしてパーツをネジ止め。植物用LEDライトとファンを取り付けてみました。かなりスッキリした感じです。アルミメッシュに穴あけをしなければならないですが、見栄えがかなり良くなりました!

取り付けたLEDライトとファンを点灯した様子
取り付けたLEDライトとファンを点灯した様子

EHEIM レプタイルケージに植物用LEDライトとファンを取り付けて電源をいれてみました。意識しないと見えないところではありますが非常にスッキリしました。なかなか雰囲気が良くなったと思います。

データは後日公開します、自分の環境に合わせた設計ですがご自由にお使いください。

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この記事を書いた人

yurupu

ゆるぷの管理人。会社員(東京)植物栽培歴は20年。栽培環境は東向きベランダ→南西向ベランダ。400鉢くらいを管理。最近はマイナーな灌木とユーフォルビアの普及種が好きです。日本ブロメリア協会(BSJ)、国際多肉植物協会(I.S.I.J.)会員。