様々なビルベルギアの交配種(ハイブリッド)の種子親や花粉親になっているBillbergia vittataの変種、Domingos Martins(ドミンゴス・マルチンス)の育て方や栽培記録の紹介。
Billbergia vittata ‘Domingos Martins’について
様々な交配種の種子親(Seed Parent)や花粉親(Pollen Parent)になっている、Billbergia vittata ‘Domingos Martins’。Billbergia vittataの変種とされていて、Billbergiaを入手し色々と育てていると必ず接触するであろう種類。
変種ということから、自然的に発生したものでF1となり、同種の交配では同じにはならずクローンによって同じ特徴を引き継ぐ。クローンはあまり出回っておらず、自分の手元に来たのは出処不明のBillbergia vittata ‘Domingos Martins’(2017年)で特徴から多分’Domingos Martins’と’Domingos Martins’の交配種だろう。
F2とも限らず不明。’Domingos Martins’に限らずBillbergiaの交配種に関しては様々な交配がされているので実質同じ品種名でも固定された親同士の交配は殆ど無いのと、環境によって大きく容姿が異なるのと流通時に交配の証拠はないのでラベルを信じるしかないのと同じラベルでも容姿が異なることが多い。
Billbergiaの交配種全般に本物か偽物かというのは難しいと思うのでラベル名で楽しむくらいがよいだろうが、Billbergia vittata ‘Domingos Martins’に関してはやっぱり出処がはっきりとした株を入手する機会があれば所有はしてみたいものだ(というくらいに考えたほうが良いと思う)
Billbergia vittata ‘Domingos Martins’の育て方
Billbergiaの中では大きくならないタイプのようだ。成長は大型のBillbergiaのほうが早く、小さいものは比較的成長が緩やかだ。用土は赤玉土(中粒)と軽石(中粒)を1:1で配合したものを利用していて、肥料などは置いていない。
冬以外の管理は風通しの良い屋外に、筒の中に水を貯めておく。定期的に筒の中の水が変わるくらい多くの水を与える。気温が20度を超える状態で用土の湿度を高めると(水やり頻度を上げると)根張りがよくなるようだ。
5度を下回った場合は室内に取り込むとよい。筒の中の水は溜まっていなくとも良いと言われるがマンションなどの気密性の高い部屋であれば完全に抜かなくとも良い。定期的に霧吹きをかけて乾燥しすぎないようにしている。
Billbergia vittata ‘Domingos Martins’の栽培記録
2019年5月31日に撮影。長い間沈黙をしていたDomingos Martins(ドミンゴス・マルチンス)だが子株がでてきた。入手してからはじめての子株なのでどのような特徴がでるのかは楽しみ。基本的にはクローンとなるため特徴を引き継ぐが、栽培環境による変化が大きい。自分の環境ではどのような特徴が出るのかは楽しみだ。
2021年2月7日に撮影したBillbergia vittata ‘Domingos Martins’(ビルベルギア・ドミンゴス マルチンス)です。2019年のときに出てきた子株は水枯れか直射日光が強すぎたか2019年秋に枯れてしまいました。成長が非常に遅いのですが次のDMの子株に期待したいです。
春になってから外管理となったDMですが直射日光を当てると葉の色が黒くなってくる。今の所子株が出る気配はないです。葉焼けは比較的しにくいと思うので直射日光を当てたほうが黒みがまして個人的には好きです。
強風で棚の上から落下してしまったので、根の様子を確認。根の様子を見ると着生の為だけではないように思える根です。憶測でしかないですが根からも水や養分を吸収しているのではないかなと思う。白い根があり根は成長していることはわかる。
落下の衝撃によって危機感を感じたのかどうかはわからないが、Billbergia vittata ‘Domingos Martins’(ビルベルギア・ドミンゴス マルチンス)が開花準備に入りました。成長点を確認していなかったのですが、成長していないので開花株だと思ったのですがそうではなかったようで。DMの開花が楽しみです!
同じタンクブロメリアでもBillbergiaの開花から終わりまでは早い。前回写真から5日後。開花しました。葉の模様と合わせてBillbergiaの開花は美しいですね。
開花から約10日。地中からBillbergia vittata ‘Domingos Martins’(ビルベルギア・ドミンゴス マルチンス)の子株が頭を出してくれました。前回子株をからしてしまったので今回はなんとか大きく育ってもらいたい。前回の子株は2019年5月なので2年ぶりですね。
子株を分けて栽培していないからか、1年にちょうど1本くらい新しい子株が出てくれるようです。子株を分けて育てるとまた収穫できる子株の本数は増えるかもしれませんが、販売するわけではないので自分はこのペースで増えてくれれば嬉しいです。2023年は直射日光で管理してみましたが大きく焼けたり色が抜けたりすることはなかったです。小さい子株が良い形になっているので冬の間もLEDの光を当てて水やりを続けて管理してみます。
1本開花済みの株が枯れてきたので切りました。前回3ヶ月前に撮影したときの子株がだいぶ大きくなりました。今年は初めて冬の間にLEDを当てていますが、室温が温かいのか水やりをしていると成長をするようですね。管理している場所の最低気温は17度程度の環境です。
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